冴えてなくても

おたくの備忘録

推しが初めて解散する

タイトルにあるとおり、我が推し・V6の解散について、わたしが思っていることを余すところなく書きます。

まだ整理がつかない人や、動揺していたり悲しくて仕方がなかったりする人がいると思います。だから、何を読んでも平気だって思う人以外は、ここでやめてください。

それから、自分の頭の整理する書き方をしてるから、読みにくいかもしれないから、それはごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年3月12日、我が推し・V6が解散を発表した。彼らは2021年11月1日、デビュー26周年記念日をもって解散するらしい。

こういうのっていつか薄れて忘れるから、ちゃんとどこかに残したいと思って、ブログを書いている。

わたしは好きなものがたくさんある。小さい頃からゲームが好きだった。大人になった今も、コンシューマーゲームもアプリのゲームもやる。小さい頃から本を飲むのも好きだった。今も好きだ。お気に入りの作家さんもいる。いろんな本を読んでるうちに漫画やライトノベルに出会って、派生してアニメが好きになって、声優さんが好きになった。アニメの主題歌を歌ってるバンドが好きになった。

でもその好きなものが、終わるところを見たことがなかった。

アニメや漫画や小説に最終回が来ても、それは終わりじゃなくて、キャラクターはその後の人生を生きてく。いつでも作品に戻ってみんなに会えるし、続きを想像することができる。

推しバンドや推し声優の活動終了は、幸いなことに、まだ経験したことがない。いつか終わりが来ることをわかっているけど、それは今じゃない未来の出来事だった。

 

でもそうじゃなかった。人生で初めて好きなった、人生で唯一好きになったアイドルは、今年、解散する。

 

もし、解散を受けてわたしと同じ気持ちの人がどこかにいたら少しだけ心強い気がするし、同じじゃないにしても、誰かとこの気持ちを共有できたら、なんか軽くなったりするのかなあ、と思う。

とはいえ、このブログはこのために開設したものだし、誰も読まない可能性が大いにある。でも、時間が経って忘れても、いつかもっと未来に読み返して、自分はこんな気持ちだったんだなと思い出す場所が欲しいから、書く。

 

 

 

 

発表があった日は金曜日で、出張の帰りだった。思い出すだに、金曜日の夕方発表で良かったと思う。わたしはその日の夜と翌日、頭がうすらぼんやりして使い物にならなかった。ファンを慮ったのか、土曜の朝はワイドショーが少ない(もしくは短い)のを考慮したのか。

 

コロナのせいで出張は車移動が基本になっていて、その日の帰りは会社の先輩が運転した。助手席でなんとなくスマホを開いたらメールが来ていて、深く考えずにメールを開き、「大切なお知らせ」の文字を見て、何か良くないことが起こったと思った。

 

V6から、ファンに対して「大切なお知らせ」。

 

結婚てことはない。だったら個人のお名前で発表されるし。それにわたしは結婚に動揺するタイプのファンではないので、なんだったらその方がいい。

 

活動休止か。あるいは。

昨今のジャニーズの動きを考えるにとても嫌な予感がする。

 

その「お知らせ」の内容が発表されるのは16時らしく、あと15分かそこらだ。Twitterに様子を見に行くも、夕方早めの時間だからTLはそんなにはやくない。ちらほらと、わたしが感じたのと同じ、嫌な予感のするツイートが目に入る。

このタイミングで何が起きたのか、と動揺している内容が多かったと思う。

 

去年の11月には、コロナのせいで配信だったけど、25周年のライブがあって、BDもついこの間発売されて、ああ、V6かっこいいなあ好きだなあと、気持ちを新たにしたばかりだ。仕方なく配信、じゃなくて配信であることに意味のあるライブだったと思う。会場のセットも演出もカメラワークもすごく凝っていて、スタッフさんやV6のめちゃめちゃでかい愛と気合いを感じた。勤続25年の偉大さにこれでもかと感謝した。

そして何より、コロナ騒ぎが終息したら、再び会場で6人を拝みたい、声援を送りたいと思った。それができない可能性は考えたことがなかった。

 

脳内がぐるぐるしたまま車内で16時を迎え、家に着いて1人になってから見るべきかな、みたいな考えが頭をよぎった。でも怖いし、杞憂ならはやく安心したいし、なにより、いま見てしまわなければ、他の誰かの口からその大切なお知らせの内容を聞く恐れがあると思った。それだけは嫌だった。最初に自分で見たかった。友達からも家族からもニュースからも、6人以外のなにものからも知らされるのは嫌だった。

だから、とりあえずFCページに行って、動画が上がってるのを確認した。社内で動画は見られない、と思って安心したのか焦ったのか、覚えてない。でも動画のすぐ下にコメント文が載っているのが見えて、もう抗えないなとは思った。

読んでるときは冷静だったと思う。事前のお知らせメールから読むまでに少しとはいえ時間があったから、自分の中で覚悟ができてたのかもしれない。

家に着いて、とりあえず動画を再生する。やっぱりよく喋るのは井ノ原さんだ。雰囲気を和ませようとしてくれてるのが、初っ端からすごくよくわかる。なんてやさしいひとだろう。

順を追って分かりやすく、でも変なボケとか入れて笑わせながら、2019年ごろから6人で今後の方針を話し合ってきたよ、って話してくれる。

1人で動画を見てる人がいるかもしれないけど、ってそんなことまで心配しながら、驚かせたらごめんねって、解散を発表した。

井ノ原さんの言葉受けていちばん喋るのが岡田くんなのが、なんだかすごく意外だった。こういうときに率先して喋るのは、いつもきっと健くんで、でも、健くんは端っこで、ちょっと笑ったり目線動かしたりするだけで喋らない。

V6の太陽が、世界中の誰より絶対V6のこと大好きな健くんが、喋らないでいるのが、動画見てていちばん心にきたと思う。

井ノ原さんに名指しされて健くんが初めて喋る。V6はこの時解散の決断をして良かったんだ、と思ってもらえるように、頑張りたいって。ファンが解散を納得できるまで時間がかかると思うけど、って。カメラ越しに健くんと目が合わない。中盤チラッとカメラ見たのと、後半の何秒かだけ目が合う。健くんどんな気持ちなんだろうって、健くんのコメント聞きながら考えてた。

それからまた岡田くんと井ノ原さんのターンになって、ファンのみんなが悲しむことがすごく気がかりなこと、11月までは一緒に楽しみたいこと、話してくれる。

リーダーに話が振られて、長野くんに話が振られて、話振りながら井ノ原さんが絶対笑い取りに行く。この人気遣いの塊だな。

きちんと話し合って決断したことなんだなっていうのが、とても伝わる。25年誰も欠けずにグループとして歩んできたって本当にすごいことなんだな。わたし26年しか生きてないもん。25年続けてることなんかない。年齢も趣味嗜好も育った環境もなんも違う6人が集まって25年同じことし続けるって奇跡だな。どんなすごいことか想像がつかない。

25周年コンサートで岡田さんが言ってたけど、25年6人で続けてきたことは、6人にしかわからない。どんなに大変だったか、辛いことや嫌なことがあったか、達成感も楽しさもV6がお互いを思う気持ちも、わたしは想像しかできない。

でも岡田さんは、その6人にしかわからない伝わらないって思ってたことを、少しでもわかってくれてた人がいたのかもしれないって感じた、と言ってた。

最後に剛くんに話が振られる。ここでも井ノ原くんは笑いを。

剛くんは解散と同時に事務所を退社するらしい。もうあんまり驚かなかった。そっか退所か、と思った。お芝居の世界で、アイドルのV6森田剛じゃなくて、ただの森田剛で勝負がしたい、と。

でも、V6であったことは誇りに思ってるって。前に、何か雑誌のインタビューで、ジャニーズの他のグループに入れるとしたら?って質問があったんだよ。他の5人が色々後輩グループの名前とか答えてるのに、剛くん1人だけ「V6がいいよ」って答えてたの、すごい覚えてる。20周年のコンサートDVDの特典(だったかな。違ったらごめんなさい)で、V6でいることは居心地は別によくないよ、って言ってんのに、グループ組むならV6がいいよって。

そんで、V6でいたことは誇りなんだって。そんなこと言われたら、文句も言えん。

最後に井ノ原くんが今後のこと考えてますって言って、最後のアルバムが出るって言ってくれた。コンサートやるのか、やれるのか、分からないけど今後のこと考えて行くって。

いつも通りに、V6でした〜!で締めて、動画が終わった。

 

イマイチ現実味のない、ぱやぱやした頭でV6を好きになってから今日までのことを考えた。

わたしは20周年イヤーからV6のファンになって、25分の5なんて本当に短い期間でしかないって思う。それでもこの5年、V6はわたしの人生をすごく変えたし、彩りをくれた。人生で初めてアイドルを好きになって、アイドルってこんなにキラキラしてて応援するのが楽しくて毎日ワクワクドキドキさせてくれるんだって初めて知った。

なかでもわたしは健くんが大好きで、ライブ映像見ながら、アイドルの汗って光るんだ…とかバカなことを思ったのを昨日のことみたいに覚えている。健くんの決して大きくない身体が繰り広げるしなやかなダンスが、聴いたら絶対健くん!ってわかる声が、でも歌声になると時々剛くんと混ざったりする甘い声が、ラジオでファンに痩せろとか言っちゃうところが、誰より何よりV6を、他の5人を愛してることが伝わる健くんのトークが、剛くんとシンメで、剛がいないならV6やらないって言った健くんが、みんなに愛される健くんが、驚くぐらい綺麗でカッコよくてかわいい健くんの顔が、本当に、本当に大好きだ。

もちろんV6が解散しても健くんはそこにいて、ジャニーズにもいて、ドラマや舞台やその他テレビに出るだろうことはわかってる。わかってるけど、アイドルV6がいなくなるっていうことが、本当にでかい。わたしが出会った健くんは、V6の三宅健だったんだよ。V6の6人の中にいる健くんだったんだよ。

 

でも動画を見てて、25周年の節目を迎えるにあたって、今後の行く末を考えた時に、これが最善だと思ったから、解散しますって、それが一貫してるんだよね。

岡田さんが言ってたとおり、いろんな人がいろんなこと言ったり書いたりすると思うんだけど、でもわたしは、この人たちの言ったことをこの人たちの言ったとおりに受け止めたいなと思った。

信じる、ってこの人本当のこと言ってるだろうとかこの人裏切らないだろうってことじゃなくて、この人の言ってることを本当だと思った結果、何が起きても自分は後悔しません、って自分に誓うことなんだと、思っているので。

だからわたしは、ファンに見えないとこで何があっても、V6が、ファンに発表しようとした事実を、本当のことだって信じる。

 

そう考えたら、現状考えうる中で、いちばん綺麗な方法でV6は終わるんだなあ、と思えた。

25周年迎えて。記念ライブもやって。コロナのせいで現場がなくなってしまったことは残念だけど。

当たり前だけど、アイドルは人間だから、老いていく。変わっていく美しさや年を経たことによるかっこよさは確かにあるけど、見た目も体力も、全盛期を維持しつづけることはできない。わたしはV6の魅力からダンスは絶対外せないと思ってて、でも踊り続けることには限界がある。

べつ踊らなくてもいいよ。CDが年に1枚しか出なくてもいいよ。なんでもいいからV6の形でそこにいてくれ、って思う気持ちはすごくあるし、そう思うことは簡単なんだけど、V6にだって目指す形があるよね。在りたい在り方があるよね。そう思ったら、6人が、今ここで終わることが最善なんだっていうなら、確かにこれが最善だと思った。

 

夜、にこ健*1が更新されてて、健くんはやっぱり、どうしてもファンに寄り添ってくださる。解散報告を受けて眠れないでいるかもしれないファンに向けて、自分も眠れないから一緒にライブDVDみようかって。普段の更新日じゃないのに、写真つけてわざわざ更新してくれたんだね。

 

健くんはこの後、翌週月曜日のラジオでも解散について話してくれた。

舞台公演の真っ最中だったのに、地方のホテルで、一度収録した回のラジオを撮り直してくれたらしい。

わたしはこのラジオを聴きながら、解散発表以降初めて泣いた。解散のコメント動画では聞けなかった健くんの気持ちを少し聞けたからかな。

新幹線の中で解散についてラジオに送られてきたメールを読みながら涙が出たって、健くんは言った。

発表を受けてからずっと、わたしは自分の気持ちを整理するのでいっぱいだったけど、本人たちだって、思うことがたくさんあるよね。当たり前だよね。25年続きてきたもの、なくなるんだもんね。コメント動画見ながら、健くんどんな気持ちだろって思ったのを、思い出した。

健くんが、我慢なんかしないで悲しいって思う気持ちのとおりに泣いていいと思うと言ってたから、ラジオ聴きながら部屋で1人で泣いた。健くんの声聞いてたら、ほんとにわたしこの人のことが好きだなと思って、すごく涙が出た。健くんだって悲しいだろうに、考えることがたくさんあるだろうに、ファンのこと考えてくれようとする。

健くんはあのかわいいご尊顔でなかなか辛辣なことをおっしゃる。ちょっと勘違いしたファンのメールとかを無視するんじゃなくて、目に余るなーみたいなやつラジオで取り上げて、「このラジオはカスタマーセンターじゃないから」とか。

でもその健くんが、ラジオはカスタマーセンターじゃないとか言ってきたけど、今回に限ってはみんなの想いの丈をラジオに送ってくださいって。悲しみを長引かせないで、なるべく楽しく11月までやれることを考えたいから、って。みんなの要望を送ってほしいとおっしゃる。やるせない気持ちがあるならラジオで取り上げてなるべく読みたいって。

お世辞とか綺麗事じゃなくて、いつもみんなの味方でいたいと思ってるってコメントに、今すぐ泣いてるみんなのとこに行って抱きしめたいってコメントに、この人天性のアイドルだなと思った。ほんとに、アイドルでい続けるってすごいな。

仕事なんだからそんなのいくらでも言えるだろって意見もあると思うんだけど、そうじゃなくて、健くんがいうと説得力があるんだよ。これファンの人ならわかるんじゃないかなと勝手に思ってるんだけど。

健くんがそうだっていうなら絶対そうだ。そうだってわたしに思わせるものを、健くんはいつも示してくれてたんだなって。

それと、健くんがラジオで、ジャニーさんが作ってくれたものをいちばん綺麗な形で大切な箱にしまえる、と言ってて、やっぱりこれが最善の終わり方なんだなというのを再確認できた。

有終の美を飾るじゃないけど、物事には終わりが必ずあって、終わるからこそ大事にできるしそれが存在してる瞬間が美しいのであって、その終わりを綺麗にしたいっていうのは、当然の思いだよね。

ただ続けてくれっていうのは簡単だって上にも書いたんだけど、ただ続けていくのが正しいかっていうと、やっぱり、健くんの中でもそれは違うんだね。

 

コメント動画は、当日と、健くんのラジオの後に1回見た以降、まだ見れてない。ラジオも録音してあるけど、聞き直せてない。なので、ニュアンスが違うところがもしあったら、ごめんなさい。まだ見直したり聞き直したりする勇気が出ない。

自分の中で納得したつもりではいるけど、もういっかいがつんと来るのはちょっとこわい。

今は、とりあえず、もう動揺はしてない。ラジオ聴いて泣いたらすこしすっきりした。

とは言っても、何かの折に悲しくなったり、思い出して泣いたりすることがあるかもしれないけど。

健くんやV6のみんなが言うように、これからのことを考えたいと思う。然るべきところに、然るべき声を届けたい。番組やラジオやレーベルに。

してほしいことは本当に時間なんていくらあっても足りないくらいある。

状況が許すなら、お願いだから、どうか現地でお別れがしたい。6人と同じ空気を吸いながら、ありがとうとさよならが言いたい。

11月まで、V6が存在する世界を、楽しみたいと思う。

 

 

 

 

 

*1:健くんの有料ブログ